ブラック企業を笑えないマルチ商法の会社

マルチ商法の会社には、厳しいガイドラインがあるはずですが、そのマルチ商法の会員たちの独自にやっている違反は、野放し状態がほとんです。

いわゆるブラック企業のことを笑うことなどできないような、マルチ商法の会社も存在します。

残業代どころか、給与も支払わず、最低賃金保証も労災保険もない。

販売員から、お金を吸い上げるだけです。

ブラック企業とは、ウチの会社で働くかどうかはそちらの自由。辞めたければ辞めればいいというスタンスです。

これと同様に、マルチ商法もほとんどは、仕入れのために借金するかどうかは、そちらの自由。もし会社を辞めたければ、辞めるのはそちらの自由と言うスタンスです。

会員や消費者からのクレームがふくれあがっては困るので、返品制度や品質保証は改善され、しっかりしてきているとは、思われますが、その分、会員の間の上から下への無理な押売りの手法などには、キチンとした指導をするところは、多くありません。

商品が顧客に売れなくても、下の会員が、多くの在庫を抱え込んだとしても、会社側が儲かるしくみになっているからです。

上の方の会員であっても、決してラクなわけではありません。自分が儲けるだけでは、会社からのノルマを果たすことには、なりません。商品をさばいていかないと、売り上げが悪いと本社から叱られて、ランクを下げられて、減収になってしまいます。

そんな風土の中で、強引なやり方による、上から下へ、なるだけ多くの商品を売りつける習慣が、当たり前になっているのです。

大手のマルチ商法の会社によっては、下の会員が多くの在庫を抱え込まないように配慮しているところもあります。

多額の借金を作った会員が破産するよりも、続けて販売してもらって方が、好都合だからです。

そうやって、半永久的に商品を買わせ続け高額なものは、何年かに１回くらいでもよいのです。